2024年12月02日

天気は曇ったり晴れたり

朝、カーテンの隙間から最初の日差しが差し込んで頬をそっと撫でたとき、今日は晴れるだろうと思った。そこで、暖かく明るい春の光を迎える準備をして、大きな期待を込めてカーテンを開けました。しかし、視界に現れたのは、全世界が薄いベールに覆われたような、低い雲に覆われた灰色の空でした。私の心も沈み、当初の喜びは一瞬にして喪失感に変わりました。

朝食後、薄いジャケットを着て近くの公園に散歩に行くことにしました。たとえ天気が予想外だったとしても、この貴重な週末を過ごすわけにはいきません。街を歩いていると、土や花の爽やかな香りが漂い、春独特の香りが漂い、少し心が和みます。公園には柳の木が低く垂れ、その枝が風にそよぐ。時折、数羽の早鳥がさわやかで甘い鳴き声を上げて飛び交い、少しどんよりした天気に活気を与えている。

時間が経つにつれ、空の様子が変わり始めました。まず、東の雲が徐々に消え、小さな青空が現れました。そして、太陽の光が粘り強く雲を突き抜け、濡れた地面に輝き、人々の心を鼓動させるほど美しかったです。どんなに先行きが不確かでも、必ず希望の光が見つかると自然が教えてくれているような、言いようのない興奮を感じずにはいられませんでした。

しかし、楽しい時間は長くは続かず、午後になると空は再び暗くなり、すぐに暗い雲が立ち込め、春の雨が降り出してきたようでした。急いで東屋を見つけて雨宿りをしたのですが、その東屋の軒から滴る雨粒が流れとなって流れていくのを眺めていると、なんとも言えない心の静けさを感じました。雨の世界では、すべてが柔らかく霞みます。遠くの山も近くの木々もすべて雨に洗われます。目を閉じて深呼吸をすると、心の中の不安がすべて春の雨とともに洗い流されていくのを感じました。

夕方、ようやく雨が止み、空は徐々に晴れてきて、夕焼けの残光が雲の隙間から地面に降り注ぎ、美しい夕焼けの斑点を作りました。家に帰りながら、私の心は感謝の気持ちでいっぱいでした。今日は天気が不安定ですが、人生の多様性と不確実性を独特の方法で認識させられます。人生と同じように、太陽が明るく輝くこともあれば、風が強く雨が降ることもありますが、これらのさまざまな経験が私たちの色とりどりの人生像を構成しています。

家に帰って、私は熱いお茶を入れて窓際に座り、静かに窓の外のゆっくりと落ちる夜を眺めました。これからも毎日、どんなに天気が変わっても、平穏で粘り強い心を持ち、一瞬一瞬を大切にし、出会いを大切にして、その姿勢で人生をもっとワクワクさせていけたらと、私は密かに心の中で願っています。  

Posted by 楡野裕子 at 15:26Comments(0)